第8回 インターネット広告の配信と測定の仕組み(3)

3. 広告配信の仕組み

これまで説明してきたHTTPプロトコルの仕組みを利用してインターネット広告の配信は行われています。

広告配信の仕組み

上記の図で説明しましょう。

ウエブサイトのページには広告用のスペース(広告枠)が設けられています。この広告枠にはアドサーバ(広告配信サーバ)へリクエストさせるための HTML言語(またはJavaScript)が記述されています。

  1. ユーザがウエブページをアクセスします。
  2. ウエブサーバはウエブページのコンテンツを返します。このウエブページにはアドサーバへリクエストさせる記述が含まれています。
  3. ブラウザはアドサーバへリクエストを要求します。
  4. アドサーバはこのリクエストに対して、条件に応じたバナー画像等の広告コンテンツを配信します。
  5. ブラウザには広告を含んだウエブページが表示されます。

上記の3)のリクエストを受け取ったアドサーバはユーザのIPアドレスや、クッキー情報を解析して、最適な広告を配信することが可能になります。 この仕組みを利用して「ターゲティング配信」が可能となります。 多少の違いはありますが、アフィリエイトもほぼ同様の仕組みで実現されています。

広告測定の仕組み

一般的にアドサーバは広告の効果測定機能を持っています。 提供する測定機能はインプレッション数、クリック数、コンバージョン数とそれから求められる指標(率)です。

広告測定の仕組み

  1. 広告出稿サイトのページに広告が表示されています。 広告枠にはリンクが設定されています。
  2. 広告をクリックすると、広告主のサイトへは直接移動せずに、 計測用サーバへリクエストが要求されます。 計測用サーバはクリックをカウントして、広告主が指定したURLへブラウザの表示を移動させます。 (これをリダイレクトと呼びます) 広告主のサイトにはコンバージョンページには計測用のタグを埋め込んでおきます。
  3. ユーザがコンバージョンすると、コンバージョン計測タグがコンバージョン情報を計測サーバへ送信します。 計測サーバはクッキーを利用して、広告クリック-コンバージョンしたユーザを紐付けて、広告成果としてレポートします。

動画配信サーバや、テキスト広告等のインターネット広告配信コンテンツは様々な種類が登場していますが、 広告配信の仕組みは基本的には同じです。

このような仕組みに加えてサイト内でのユーザが閲覧しているウエブページの情報や過去の訪問行動を分析することでユーザの嗜好を把握して、広告のターゲッティング配信や 嗜好性のあったコンテンツの推薦が可能になります。 これからは配信するコンテンツのターゲティング技術やウエブ測定機能の結果を利用した最適化手法が登場してくると思われます。

次回は「インターネットとメディアの融合 – クロスメディア」について考察したいと思います。