第6回 インターネット広告の配信と測定の仕組み(1)

1. インターネット通信の仕組み

前回はインターネット広告の種類と特長について説明しました。 第3回はインターネット広告の配信と測定の仕組みについて考察していきたいと思います。

まず、配信や測定の仕組みを説明する前にインターネットの通信の仕組みについて説明しましょう。 インターネットの通信はTCP/IPというIP上のプロトコルで成り立っています。 TCP/IP上のアプリケーションとしてHTTPプロトコルがあり、ブラウザとウエブサーバー間の通信は主としてHTTP(HTTPS)で行われています。

HTTPプロトコル

ブラウザは指示されたURLからアクセスする対象のウエブサーバを決定して、HTTPリクエストを送信します。 HTTPリクエストにはヘッダとボディがあります。ヘッダにはURLやウエブサーバのホスト名、後述するクッキーがブラウザによって設定されます。 ボディはブラウザからウエブサーバへデータを送信する場合に使います。

ウエブサーバはブラウザから送信されたHTTPリクエストを解釈して、コンテンツを送信します。 HTTPレスポンスにもヘッダとボディがあります。ヘッダにはレスポンスコードや後述するクッキーの設定情報などが付加されます。 ボディにはブラウザへ送信すべきコンテンツ(HTML,画像,JavaScriptなど)が入っています。

このブラウザとサーバー間の通信にインターネット広告や測定の仕組みの秘密が隠されています。

ブラウザとウエブサーバ間の通信

ウエブ画面は一般的に複数の画像、テキスト等が画面内に配置されて表示されます。 ブラウザとウエブサーバー間の通信は、画面単位ではなく、ファイル(コンテンツ)単位です。 リクエストしたコンテンツ(HTMLページなど)を読み込んだ後、ブラウザはHTML内に記述された内容に従がって、画像やファイルを取得するためにウエブサーバへリクエストを発行します。 つまり、ブラウザ上のURLと異なる別のサーバーから画像やテキストを取り出すことができるのです。 これは携帯端末のブラウザでも同様です。しかも、それぞれの通信は独立(並行)して実行されます。 インターネット広告配信や測定サービスはこの仕組みを利用しています。

次はユーザ(ウエブ利用者)を特定する方法を見ていきましょう。