第2回 インターネット広告のモデル(1)

前回はインターネット環境の変化と広告モデルの変化の兆しと要因について説明しました。 第2回はインターネット広告について考察していきたいと思います。

1. インターネット広告費の推移

ここではインターネット広告がどのような成長過程にあるのかをデータで見てみましょう。

インターネット広告費の推移

インターネット広告費は2001年から2006年で、5倍以上に伸びています。 しかもここに掲載されているインターネット広告費は掲載費であり、クリエィティブの制作費用やサイト制作費は含んでいないため、実際の費用はもっと大きいと推測されます。

広告費全体でみるとどうでしょうか?

日本の推移

広告費の推移を見ると、マスコミ4媒体は横ばいか、若干減少傾向です。インターネット広告費はまだ広告費全体でみると、6パーセントにすぎませんが、(テレビと比較すると、5/1以下)2011年には(電通総研の発表より)2倍の7558億円に達するという見方もあり、 今後も成長していくものと思われます。

広告費の予測

今度は、インターネット広告の構成比を見てみましょう。

固定広告(バナー、テキスト、動画広告、メール広告など),検索連動型広告、モバイル広告とそれぞれ成長が予測されており、 金額ベースでは固定広告が最も高く、成長率はモバイル広告、シェアは検索連動広告が伸びていくと予測されています。

モバイルコンテンツ産業の市場規模

モバイルについてはこれまでは、着メロや占いなどのコンテンツに課金する形式が主流で、キャリアに依存するビジネスモデルが多かったのですが、 2002年頃から、公式サイトでない一般サイト(勝手サイト)の増大、そしてPC市場と同様に携帯専用の検索エンジンの出現により、モバイル広告が 急増・成長してきています。

コンテンツ連動型広告と検索連動型広告の推移予測

検索連動型広告ですが、その形態もコンテンツ連動型広告と検索連動型広告に分けることができます。 特にコンテンツ連動型広告は成長が著しいと予測されています。

インターネットと他媒体の関係

ここまで、インターネット広告市場の推移と予測を見てきました。インターネット広告は成長過程にありますが、現状では他媒体との市場規模の差はまだあります。 特にテレビ、新聞媒体との差は歴然としています。 しかし、最近の広告手法として盛んに取り上げられるクロスメディアに象徴されるように、マーケティングという観点ではインターネットは広告のプラットフォームでしかありません。 これからは、インターネットと他媒体と区別するのではなく、総合した形で市場を形成していくのではないでしょうか?

インターネットでつながる媒体

そして、インターネットは測定が可能といった特性を生かして、媒体としてだけではなく、マーケティングの配信・測定のデータ管理プラットフォームとしての位置づけになっていくと考えられます。

クロスメディアはウエブで測定