第19回 インターネット広告の今後(4)

インターネット広告の今後

広告を表示する端末は、現在はPC,携帯等の一部媒体に限られていますが、 端末が多種多様になることは間違いありません。 TVについては、既存のTVがインターネット機能を取り入れるのか、PCがTVを取り込むのか、新しいタイプの端末が登場するのか?まだ答えはわかりません。

広告も同じです。テレビ業界がインターネット広告を取り入れて新しい広告手法ができるのか? ネット業界からテレビを取れ入れた広告モデルが出現するのか? 別の新しい広告モデルが出現する可能性があります。

ブラウザはどうなるか?

ブラウザが普及してきてまだ10数年ですが、PCの世界ではインターネットへのアクセスはブラウザを通して行われてきました。 今後は端末の多様化に伴って、汎用OSの上でブラウザを起動してインターネットへ接続する形から、ブラウザ自身がOSとしての機能をもつ情報端末が登場して シームレスにネットへつながるようになるでしょう。 そうすると今までのブラウザの仕様にしたがっていたインターネット広告も新しいクリエィティブが登場するかもしれません。 現在の広告配信サービスはCookieをはじめとするブラウザに依存している部分が大きいと思われますが、今後は新しい情報端末に対応していかなければなりません。

新しいプラットフォームの登場

新しいプラットフォーム

技術的には定性・定量データを基にする行動ターゲティング技術(リコメンデーション含む)を ベースにした行動ターゲティング、モバイル広告、ビデオ広告配信などを統合した ネットワークプラットフォームが出現するでしょう。 IP化の浸透により、PC,携帯端末のネットワークに境目が無くなります。 広告表示は端末の特長を生かしたクリエィティブを配信しながら、 端末の垣根を越えた広告展開が可能になるではないでしょうか? そして現在はPCサイトと一部の携帯サイトの部分的な範囲にどどまっている効果測定がインターネット全般を測定できるようになるでしょう。

最後に

ここまでに取り上げたように、インターネットを基盤とした通信は様々な端末を媒体として 我々に生活に溶け込んでいくでしょう。 これからはインターネットと他メディアがボーダーレスになると思われます。 インターネットにつなぐためにはPCを立ち上げるか、携帯でアクセスするのが今の主な手段ですが、 今後はTVを含む様々な端末・場所でつながっていくことでしょう。

そして広告はその中で生活者とコミュニケーションする手段として発展していくでしょう。 その時代にはインターネット広告と他の広告媒体を区別をすること自体が大きな意味を持たなくなるのかも知れません。

(本連載はアクティブコア 山田が執筆しました。)
  1. 本連載で記載した会社名、製品・サービス名は各社の登録商標または商標です。
  2. 本連載は2007年4月から9月に執筆しております。記事中のデータ、数値はこの間のものです。