第7回 サイトの平均滞在時間

はじめに

今回は『サイトの平均滞在時間』がテーマです。

PV数やコンバージョン数と比べて、目標値として設定していないサイトが多いと思います。 ただし、明確なコンバージョンページを持たないサイト(例えばブランドサイトなど)では、サイト内をどれだけ回遊したかを把握するための指標としているケースも少なくありません。 そのため、「どのくらいの滞在時間を目指すべきか?」という質問頂きますが、一般的な数値はどのくらいでしょうか?

しかし、自分で問題提起しておきながら身も蓋もない答えとなってしまいますが、この問いに対しては「基準となる数値はない」とお答えすることになります。 なぜなら、サイトの滞在時間は、サイトの目的などにより大きく変わってしまうためです。

そうは言っても、まったく目安となる数値がないというのも困るので、サイト種類別の平均値を調べてみましょう。

ECサイト、BtoBサイト、申込(予約)サイトをそれぞれランダムに抽出しました。そのサイトの平均値が下記となります。

BtoBサイトの滞在時間が少し短いですが、種類別ではそこまで大きな差が出ていないように感じます。

実際には、ECサイトでは単品系のサイトより総合通販サイトの方が平均滞在時間は長く、申込(予約)サイトではキャンペーン系のサイトの方が平均滞在時間は短いといったように、同じサイトの種類でも、前述した通りサイトの目的や作りによって差が出ています。

そのため、他サイトの平均値との比較はあくまで参考程度として、同サイトの前年同月対比や月別推移で効果を測ることが重要です。

また、平均滞在時間については、いくつか注意点があります。

注意点①
滞在時間の計測方法ですが、入口ページの閲覧開始時刻と出口ページの閲覧開始時刻の差から算出します。 出口ページの閲覧時間を計測することはできませんので、離脱・直帰したページの閲覧時間は滞在時間に含まれません。 ツールによっては、あらかじめ決めている時間を離脱・直帰ページの滞在時間として付与する場合があります。

注意点②
サイトからの離脱は、最後に計測タグが読み込まれてから30分間リクエストがなかった場合となります。 そのため、下記の図のように、途中で計測対象外のウェブサイトを閲覧していた場合でも30分以内に再び計測対象のウェブサイトに訪れると離脱とはならず、滞在時間の中に含まれますので、実際にウェブサイトを閲覧していた時間よりも長く記録されることがあります。

注意点③
ac cruiserでは平均滞在時間を「総滞在時間(秒)÷(総訪問回数-直帰時の訪問回数)」で算出しています。サイトを閲覧したユーザのみの平均時間を算出するためです。

それに対して、ツールによっては「総滞在時間(秒)÷総訪問回数」で算出している場合があります。 そのため、仮に離脱・直帰ページには自動的に閲覧時間10秒を付与するツールと比較すると下記のように平均滞在時間に差が生じます。

このように、ツールによって算出方法が違う場合がありますので、比較する際には注意してください。