第3回 モバイルサイト

はじめに

今回は『モバイルサイト』をテーマにしてみようと思います。 「気になる数字」第1回のテーマでスマートフォンを取り上げましたが、そこでサイト全体の訪問回数に対するスマートフォンからの訪問の割合が昨年より約2.7倍になったとお伝えしました。

それでは、相対的にモバイルサイトへのアクセスが減っているのでしょうか。 お客様から「最近モバイルサイトってどうなんだろうね?」というご相談が増えておりますし、皆様も気になっているポイントかと思います。

もちろん、スマートフォンと普通の携帯電話(以下、フィーチャーフォン)の2台持ちをして用途によって使い分けている人も多いと思います。(実際、私はスマートフォンの電話としての使い勝手が合わず、2年以上も2台持ちを続けております・・・)

しかし、私のような特殊な例を除けば、「仕事で必要」などの理由がない限り、フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えが多いと思います。 最近、発表される新機種もスマートフォンが中心となってきておりますので、この流れは加速する一方だと推測されます。 当然、スマートフォンからのアクセスが増えれば、従来のモバイルサイトの閲覧が減ってしまう可能性が高いと考えられます。

それでは、モバイルサイトのアクセス状況を見てみましょう。 昨年の10月と今年の10月のモバイルサイトの訪問数を比較してみると、数十サイトの平均値は去年の訪問数から29%減となっております。 当然キャンペーンの有無など、その他の要因も考えられますが、平均的にはかなり減少していると言えるのではないでしょうか。 数値的にはスマートフォンから流入している増加分が、モバイルサイトへのアクセスに影響が出ていると考えられます。

この平均値だけ見ると、モバイルサイトの重要性が下がっているかのように思えますが、もちろんサイトの種類によってかなり差があります。

モバイルサイトの中でも、広告(印刷物など)にQRコードを載せているなど、PCサイトよりもモバイルへの誘導を中心に行っているサイトの平均値は去年の訪問数から9%減となっております。

こちらも減ってはいるものの、先ほどの平均値と比べて20%良い数値となります。

実際、私の周りでもスマートフォンを持たない理由の一つとして「好きなモバイルサイトがあり、見られなくなると困るため」を挙げる人が何人もいます。 どうやらモバイルに特化したサイトでは、ユーザ側もまだまだスマートフォンへの移行が進んでいないというのが現状のようです。

このことから、依然モバイルサイトの重要性も高く、PC・モバイル・スマートフォン向けにそれぞれ最適化したサイトを用意しなければならないというサイト運営者泣かせの状況がしばらく続きそうです。