第2回 直帰率

はじめに

今回の気になる数字は、『直帰率』をテーマにしてみようと思います。 直帰率自体が数字で客観的に判断するものですから、「良いか悪いかなんてはっきりわかるじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、復習を兼ねて確認してみましょう。

さて、みなさんは直帰率の良し悪しをどのような基準で判断されていますか?

一般的に直帰率は40%~50%が平均と言われておりますので、この平均より低ければ良い、高ければ悪いので見直そうという話になりますよね。 みなさんもこの様にお考えだと思います。

しかし、よく受けるご相談は「このページの直帰率が悪いんだけど、手直ししようにも何が悪いのか・・・」という内容です。どうやら数値の良し悪しだけでは判断できない要因が絡んでいるようです。

では、そのページの直帰率がなぜ悪かったのかを考えていきましょう。

まず、同じ直帰率のページでもサイトにおける位置付けで当然評価が変わってきます。 例えば、下記の2ページが同じように直帰率が高いと仮定します。

サイトの顔とも言うべきTOPページの直帰率が高いということであれば、コンセプトの見直しも含めた根本的なサイトの修正が必要です。 (実際には他のページよりTOPページの直帰率は低いことが多いので心配ないですが。)

一方、連載記事ページはというと、例えば、この「気になる数字」はメルマガから誘導しているコラムのページです。そのため、もちろん他のページへの導線はございますが、こちらのコラム内容を確認してサイトから離脱されるケースも多く考えられます。

これは「直帰」という言葉のイメージだと思いますが、「サイトに入ってきて、すぐ離脱した場合」を直帰と考えている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、連載記事ページの様に「流入してそのページをじっくり読んだけど他のページには移動しなかった場合」も直帰となります。

よって、その1ページでユーザの目的が完結するようなページの場合には、直帰率が高くても許容範囲であると考えられます。

次に、「ページの直帰率が高い=コンテンツ内容が悪い」とは言い切れません。 例えば、下記のページの直帰率が高いと仮定します。

製品ページ(ECサイトの場合は商品ページ)ですので、この後の導線としては資料請求(商品購入)へ誘導するため、先程のように1ページで完結しているケースではないことがわかります。

では、このページの内容が悪いのでしょうか。

それを判断するためには、このページを見ているユーザがどのように流入してきたかを把握しなければいけません。

訪問ユーザの興味・関心は流入時のキーワードや広告などから推測できます。そのキーワード・広告と流入するページの内容が一致していなければ直帰してしまうのも当然です。 その場合には、SEO対策や広告のランディングページの見直しを行う必要です。 逆に、キーワード・広告とページの内容が一致しているのにも関わらず直帰率が高い場合には、次のページへの導線が分かりづらい・情報が不足しているなど、ここで初めてコンテンツに問題があると考えられます。

お客様サイトの分析を行っていた際に、製品ページに「○○(その製品名)」というキーワードで訪問しているのにも関わらず、80%以上の直帰率というページを発見しました。 そのページを見てみると、製品の説明が明らかに少なく、申込ボタンだけが目立つという作りでしたので、訪問ユーザはもっとその製品の情報が欲しいのに、そのページには満足のいく情報がないために直帰していると仮定しました。 そこで、申込ボタンをメインにするのではなく、製品説明を充実させて、まずは次のページへ誘導するような修正を行ったところ、直帰率が下がり、結果として申込みも増えました。

このように一言に直帰率と言っても、サイト内の位置づけや流入情報、ページそのものといった様々な要因が絡んでいることがわかります。 せっかくサイトへ訪問して頂いても、直帰という形で見込ユーザを手放してしまっては、機会損失です。これを機に、直帰率の改善を行うポイントの確認を行ってはいかがでしょうか。