大地を守る会 坂本麻奈美様 (第7回 )

第7回: 大地を守る会 坂本麻奈美様

activecore marketing cloudを利用しているマーケティング担当者は、どんな方なのでしょうか。マーケ担当者の実像に迫る7回目は、『株式会社大地を守る会 マーケティング部 坂本麻奈美 様』です。

お薦めの野菜はいっぱいあって・・・と言いながら、食べたことのない方には“オカヒジキ”が一押しだとおっしゃる坂本様。幕張のオフィスを訪ね、お野菜からマーケティングまで色々なお話を伺いました。

◆PDF版はこちらからご覧いただけます。


農業にかかわり続けています ~東京農業大学から野菜の貿易会社、そして今~

私は、東京農業大学出身なんです。新卒で入社したのは、中国とお野菜の取引をしている会社でした。国際的な仕事が魅力的だったので、貿易の仕事であること、かつ取り扱っているものが大学で学んでいた野菜ということで、興味を持ちました。2年ほどいたのですが、ちょうど農薬の問題が起きて、やり取りの中で、安心・安全についてちょっと違うなと思いました。

自分の生活の基盤は日本なので、日本の農業に関係する、農作物を取り扱っている仕事をしたくて「大地を守る会」に入社しました。貿易の会社に2年間いたことにより、大切なことに気づき、今の会社に来れた、との思いがあります。

マーケティング担当となるまで

入社1年目は今とは全く毛色が違う「有機農業推進室」にいました。有機野菜を作っている生産者の方が、「いつ、どういう農薬を使って、いつ種まきをしたか」と言うトレースを全てチェックする部署にいました。社内の販売システムの管理をする販売管理には2年程いました。また、バイヤーさんとの調整という全体のマーケティングを決めるセールスプロモーションの部署に3年程いました。そして今、ウェブに特化した企画を担当しています。

マーケティング担当としての現在の業務

今の仕事になって4年程たちます。ECサイトの運営をやっているのですが、画面を作るウェブデザイナーの仕事ではなく、販売促進・企画・管理のほとんどをやっています。デザイン系以外の調整です。

マーケティング部署は女性優位

マーケティング部は女性が多く、セールスプロモーションは7人全員が女性です。課長は女性で、部内の男性は4人しかいません。
 商品のターゲットが主婦なので、マーケティングに関しては女性の発言権があります。1人暮らし、主婦でお子さんがいる、旦那さんと2人暮らし等、様々な女性社員がいます。この週はこれを売る!と言われても、「女子はしません、揚げ物は家では作りません・・・」等、日々仕入れの担当とやり取りしています。バイヤーは農家さんや漁師さんとやり取りをして、こういう商品がいくつある等、セールスプロモーションやマーケティング部に提案します。ただ男性が多いので、お酒のおつまみをたくさん提案してきて、おつまみばっかりになってしまい、「おかずになりません!」とか「これはお弁当にはいれない。」等のやり取りがあります。

紙カタログとECサイトチーム

チームは、私を含め5人です。女性は2人です。班が分かれており、2人は紙カタログを担当しています。ECサイトは私とウェブデザイナー2人の担当です。マーケティング部の中にはマーケティング゙の企画をするセールスプロモーションという部署があり、そこは全員女性で、今週は何を取り扱うか等、販売計画をすべて立て、その内容をカタログとECサイトでどのように振り分けるかを考えています。

業務で苦労したこと ― 紙カタログと文化が違うECサイトの立ち上げ

ECサイトを立ち上げて4年目になりますが、立ち上げ時は苦労しました。もともと40ページある紙のカタログをお客様に配っていたので、社内の全員がすべて紙のカタログの頭なのです。紙のカタログを基準に話をするので、文化が違うECサイトを新しく作るためには、まず社内の人たちの調整が大変でした。システムの立ち上げはもちろん、社内調整は全て関わっていました。

紙カタログは半年前には何を載せるか決まっていて、3、4週間前に決めたら絶対変えられません。一方ECサイトはその場で色々できるので、そこが全然伝わらなかったり、逆に何でもできると過度に思われていたりします。新しい販売チャネルといって新しいものを立ち上げると拒否反応があるので、最初はカタログでできたシステムの上にのせ、ちょっとずつちょっとずつ漉き込んでいってという感じです。Webサイトでもこれだけ売れますと言うのをじわじわじわっと。社内の今あるものにどれだけ載せられるかという調整が難しかったです。 ただ社内の今までネットショッピングをしたことのない、上の世代の意見がもらえ、お客様も年配の方が多いので、そういうところはすごく参考になります。

業務をやっていて良かったと思うこと

お客様の販売チャネルがすごく増え、より手軽に使えるようになりました。より多くの方に生産者さんの食べ物を提供したり、紹介したりできるのがすごく嬉しいです。畑にお手伝いに行って直接顔をあわせているので、この方の作ったこの美味しいものを、今までより多くの方に教えられるのが嬉しいです。

マーケターとしての目標

紙だとじっくり文字を読んでもらえるのですが、ネットだとビューッと読み進めてしまうので、生産者さんのいいところや顔をもっと出したいところです。この人はこういう方だとリアルに伝えたいけれど、ECサイトでは難しいので、魅力的に出すことができたらいいなと思っています。

一日の流れ

メールをチェック後、今日は何をやらなきゃならないかのスケジュールをチェックします。ルーチンの仕事は多くあり、会議の合間にこなします。
セールスプロモーションから、その週の方針がおりてくるので、それをサイト上でどう配置するかを考えます。サイト上だけでなく、メルマガやチラシなど割り振りや設計を考えて、それをウェブデザイナーに落とし込んで、設計図を描いています。
メルマガは基本的に週1で出していますが、より強く出したいときは週2にしています。メルマガ以外のメール販促もしています。例えば、ハムとソーセージを過去に2年間1回も買ったことがない人を抽出して、「このメールが届いた方限定で特別にお安くしますよ」とか、食べた後にレビューを書いてくれたらポイントを付与するなど、One to Oneのメール販促も週2回位しています。
 また「こういうことが起こったけど、どうしよう?」など、社内調整は急に入ってくることが多いです。社内のもともとの仕組みを分かっているので、調整する案件がきた時には、カタログではこうやっているからWebではこうやってできる!と以前の知識が役立っています。

お昼は “弁当男子” 多し

外食やコンビニだとだんだん味が嫌になってしまうので、お弁当を持って来たりもします。社内には、毎日お弁当を作ってくる「弁当男子」が多いです。お味噌や漬物を作ったりする男性もたくさんいます。食べ物が好きで、美味しいものを突き詰めていくと、自分で作ることになるのではないでしょうか。
また社員のお弁当を、こういう食材を使って、こう作ったというように、カタログで紹介しています。「曲げわっぱ」に、きれいに作ってくる方もいます。

会社のイベントで農家のお手伝いも!

私たちはスーパーと違って、直接農家とやり取りし、お客様に届けているんですね。そこが魅力的だなと思っています。農家さんのところに社員が直接手伝いに行ったりします。そういう時は、軍手と長靴でタオルを頭にまいて、泥だらけで仕事をしてくるのですが、たまに畑にいってお手伝いするのは楽しいです。お客様を畑に呼ぶイベントもやっていますので、企画したり、一緒に行ったりしています。お子さんが夏休みの時にトウモロコシを取りに来る企画は大人気です。

食に対する考え方

この会社にきてから、食べることが好きになりました。安全や健康というよりも、有機のほうがおいしいんです。農薬を使ったものより、手をかけて作られた分、味がおいしいんです。普通の家庭で育ったので、味とかあまり分からなかったのですが、会社で自分の取り扱っているものを食べているうちに、味がだんだん分かるようになってきました。 ファーストフードやファミレスもあまり行かなくなりました。

生産者さんには元社員も・・・

30代や20代の若い生産者もたくさんいます。最近の方は有機農業とか当たり前で、市場にどんどん出していこうという方がいます。年配の方は田舎の素朴なおじさんで、「あはは」って笑っている感じの方も多いです。元公務員、元会社員、農業大学で専門的なことを学んで農家を継いだり、海外研修経験者だったり。当社社員が会社を辞めて農家になっている例も結構あります。農業が好きな人が多いですね。

社長や部長との飲み会もあり、近い距離感

この会社は、飲み会好きで、社長も部長ももちろん、一緒に飲み会に行ったりします。飲み会のお店のセレクトは難しくて、だいたい行くところは決まってきてしまいます。社長や部長が一緒だとさらに難しいです。また、社長の家には年1回訪れる機会があり、家にあげてもらっています。役職名をつけて呼ぶことはあまりなく、距離が近いです。

課外活動-専門委員会

社内有志が関わるイベントやCSR活動が盛んで、部活動のような専門委員会があります。例えば、お米好きな人たちが農家さんに田んぼを借りて田植えから収穫まで行ったりします。有志や好きな人が集まって、企画・運営するものがいくつかありますね。魚好きな人が集まる委員会では、築地にいって築地の方にマグロのおろし方を勉強させてもらったり、福島に行って海のものを食べたり、被害で漁業ができなくなった漁師さんを皆で訪ねる活動をしています。

ボランティアで被害にあった岩手の取引先を訪ねたり、里山を貸してくれる茨城の養鶏農家さんで、たき火やBBQをする活動も行っています。北海道の厚岸にあるカキの養殖業者さんでカキを食べたり、カキに必要なきれいなお水が山から流れるよう、大事な森を作るための植林ツアーもあります。もちろんお客さまも呼びますが、社員もたくさん行きます。食べて飲んで、農家さんや生産者さんと交流するイベントが多いです。また、入社してから1回も会ったことがない他部署の方とも一緒にご飯を食べたりすると仲良くなれます。

今はまっているものは、ロードバイク

趣味でロードバイクに乗っています。社内でやっている人が多いので、休みの日に皆で色々なところに出かけます。今度、養老渓谷に5、6人で行きます。石巻でやっている『ツール・ド・東北』というレースがあるのですが、社内チームで出る予定です。普段は会社から出ないので、運動しなければと思っています。会社から出たら、休みの日もPCを開かないようにしています。

スペインまでレースを観戦に

自転車に結構はまって、スペインのバスク地方まで海外のレースを見に行ってきました。おいしいものがいっぱいあり、お酒がおいしかったです。ギリギリに決めて、一ヶ月を切って航空券をとり、そこからメルマガを書き溜めるなど仕事の調整を全部していきました。周りの方も「お休みするなら代わりにやります!」とすごくフォローしてくれ、いい会社だなと思っています。

理想のマーケター

新しい企画を立ち上げる等、大きいことをするのが苦手です。「今までになかったことをしていこうぜ」というのが苦手で、逆に目の前にある問題を片付けるのは得意です。社内調整のような地に這った仕事はできる方ですが、夢を語る仕事は苦手なので、両方のバランスをとれるような人間になりたいですね。

積み重ねることで描く将来

目の前のことを、ちょっとずつちょっとずつ良くしていくことで将来があると思っています。大きな夢がバーンとあってそこに向かっていくというタイプではないので、積み重ねが楽しく、あとで満足できるような人生になればいいなと思っています。

達観した心の大きな人になりたい

憧れは、お付き合いのある福島の生産者ご夫婦です。もともと介護職をやっていらして、障がい者の方の働く場所を提供したいと農業を始められました。自分で畑を借りて障がい者の方を雇っていたのですが、地震・津波の被害で畑が全部流されてしまいました。危ないので、今は障がい者の方を雇えなくなってしまったのですが、その畑でオーガニックコットンという綿を作って売り、めげないでボランティア活動のようなこともしています。大変な目にいっぱいあっているけど、いつも笑顔で、明るく、誰に対しても優しいご夫婦で憧れています。

アクティブコアに期待すること

なかなか使いこなせていないので、もっと使いこなせるようにしたいです。もっと使いこなせば、もっとすごいことができるのになっていつも思っています。活用セミナーに行きたくてもなかなか行けないのですが、大きい話ではなく、こういう業界に絞ってなど、具体的な例をもっと知りたいし、使い方を教えてほしいです。 



社内では試食もあり、お菓子やパンのバイヤーは太っちゃったという方もいるそうです。また宮古島産のパイナップルは、完熟で本当に甘くて香りがただよって、台湾産を2個より宮古島産を1個食べるほうが断然いい!と力説いただきました。コミュニケーションのある楽しそうな職場で、これからもますますのご活躍を期待しております。

貴重なお時間をありがとうございました。今後もユーザ様を訪ねて、インタビューしていきます!

アクティブコア マーケティング部 八木

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