第9回 「サイト内の測定」(2)

入口・出口と直帰率

まずは入口ページのTOP10・出口ページのTOP10(ワースト10)レポートでサイトへの進入口・退出口を確認します。

入口ページの直帰率をチェック

一般的に入口・出口ともにTOPページが上位に来ることが多いのですが、それ以外のコンテンツがレポートされるはずです。 入口レポートでは回数(訪問回数におけるシェア)をチェックしましょう。シェアが5%以上のページについては、他ページと直帰率を比較しましょう。 直帰率が50%を越える場合はコンテンツ訴求力に問題がある可能性がありますので、コンテンツ改善の候補とします。

【入口レポートの例】

ページ遷移レポート

直帰率の次にはそのページの次のクリックがどこへ遷移しているかを確認します。

1) 遷移先が期待どおり
→ 改善の必要なし
2) 遷移先が期待どおりでない
→ 改善の必要あり。ページの構成、ボタン配置、コンテンツの内容をチェックしましょう。 広告のランディングページや外部リンクからのランディングの場合は、広告内容とコンテンツが合致しているかチェックしましょう。 キャンペーン専用のスペシャルページの場合は、通常のページにあるグローバルナビゲーションやメニューバーを表示させず、導線を明確にすることも検討してください。

出口であっては困るページを探す

TOPページ以外の出口についてはそのページがサイトの退出口として、予想されるものか確認しましょう。 ここで離脱されては困る、予想外のページが出口となっている場合は該当ページおよびその出口ページの一つ前のページを調べて、ナビゲーション・コンテンツに問題がないか確認します。

ページ遷移

ページ遷移で確認すべき点は重要なページの前後の経路です。

  • TOPページからの数クリック
  • カテゴリTOPページからの数クリック
  • 重要ページの前後のクリック

【ページ遷移レポートの例】

ページ遷移レポート

ブラウザの操作では戻るボタンが頻繁に利用されます。 また、一般的なウエブサイトはグローバルナビゲーション、ローカルナビゲーションが配置してあり、すぐにリンクできるようになっています。 これらの理由により、ページ遷移については深く追いすぎると、分からなくなることがあります。

まず、サイトのメニュー構成と遷移の経路が期待どおりのパターンがどのくらいあるかを確認することが重要です。 予定どおりでない場合は、メニューナビゲーションやリンクの構成を確認しましょう。

ページ遷移の結果の数パーセントのパターンの理由を見いだすことに時間を費やすケースが時々見受けられます。 その結果、ウエブコンテンツを改善するならいいのですが、自分自身が納得する理由をレポートして満足している人も多いようです。 少しでも訪問者の立場にたって、コンテンツ改善を行って、改善前・改善後の変化を検証しましょう。

ページ内のリンクのクリック数

測定ツールによってはサイトの画面上にクリックした回数をオーバーレイ表示してくれるものもあります。 重要なページについては遷移を見る前に画面内のリンクのクリック数を確認したほうが良いでしょう。

【ページリンクレポートの例:ページコンテンツ上のリンクのクリック数を視覚的に表示】

ページリンクレポート

シナリオ(フォールアウト)

【シナリオレポートの例】

シナリオレポート

入力フォームからコンバージョンまでのユーザビリティ検証にシナリオレポート(ツールによってはフォールアウトと呼ぶ)を活用しましょう。 訪問者にとって入力しづらいフォーム画面は不満や、退出の原因となります。 入力エラーをカウントするために、エラー発生数をカウントするなどの工夫も検討しましょう。

本当に知りたいのはページ遷移?

本来ページ遷移よりも重要なのは訪問者がどのコンテンツ(表示内容、ボタン、説明)に反応しているかということです。 一般的にページ遷移レポートではパス名でレポートされますが、訪問者はパス名ではなく、コンテンツを見ているのです。 特にテキストリンクについてはリンクの説明文の訴求力で訪問者の反応が全く異なるのは、検索連動型広告で既に証明済です。 表示スペースに制限のある携帯の場合はその傾向は顕著です。今後の測定ツールには訪問者がどのコンテンツ(クリエィティブ)に反応したかをレポートする機能が求められるでしょう。