第8回 「サイト内の測定」(1)

サイト内の測定

ウエブサイトの重要なポイントは集客を増やしてコンバージョンにつなげることです。 第1から4回までは集客効果を測定するために必要な項目について説明してきました。 せっかく、集客したのにサイト内のナビゲーションの問題で迷ったり、 目的のコンテンツに達しないと訪問者は別のサイトへ離脱してしまいます。 訪問者がサイト内に入ってからどう行動しているのか、 サイト上のクリエィティブの改善点を見つけ出すのが、サイト内の測定の目的です。 今回は集客した後のサイト内の分析にフォーカスを当ててみます。

サイトの傾向の把握

まずサイト全体の傾向を数値で把握しましょう。 項目としては以下が挙げられます。

  • PV数
  • ユニークユーザ数
  • 新規(再訪問)ユーザ数
  • 訪問回数(セッション数)
  • 訪問あたりのPV数

これらの数値を日別・月別でデータを収集するようにしておきましょう。

【サイト全体の傾向レポートの例】

サイトの統計

ページ分析

サイトの分析の基本はページ分析が中心となります。 ほとんどのツールがページ別のランキング・日別・時間別・曜日別・月別および 任意の期間内の集計機能を備えています。 ページ分析の測定はPV(ページビュー)が中心となります。 PVの他にリピータ数や平均閲覧時間、訪問回数、ユニークユーザ数、新規・再訪問数等のデータを表示できるツールもあります。

まず人気ページとシェアを確認

まず、自社サイトの上位人気ページとPV全体におけるシェアを確認しておきましょう。 サイトの特性にも依存しますが、10から20位のPVランキングで自社の人気ページを押さえておきましょう。

増減を比較する

ページ分析ではまず、自社の月間、週のPV数を把握することです。 月間30万PVあったとしても、比較対象がないと、それが増加しているのか、減少しているのか分かりません。 必ず、前月や前週と対比を行う習慣をつけましょう。

また、重要ページのPV数を絞り込んで推移を出せるようにしておきましょう。

【重要なページの例】
TOPページ
カテゴリTOP
申し込みフォーム
コンバージョンページ

増減があった場合はその理由を流入元の変化や、訪問者数の増減などを調査しましょう。

日本語表示でわかりやすく

ツールの中にはパス名だけではなく、日本語名称の登録機能やページタイトルを自動的に取得して表示できるものもあります。 できれば日本語表示でレポートできるようにしておくとよいでしょう。 ページタイトルで表示する場合は自社内のコンテンツのページタイトルがコンテンツの内容を表しているかどうかも確認しておきましょう。 ページタイトルはコンテンツの内容を表すようになっているサイトが増えていますが、全ページ同じページタイトル(会社名の場合が多い)のウエブサイトもまだ多いようです。 SEO対策の面からも、ページコンテンツに即したページタイトルにしておくとよいでしょう。

動的サイトのページの識別

動的サイトの場合、URLパラメータを含めてユニークに識別する必要になる場合があります。 下記の例ではパラメータ”action”まででユニークに識別しなければなりません。 測定ツールによって、URLパラメータの扱いが異なりますので、事前に確認しておきましょう。 また、タグ方式でURLパラメータが取得できない場合は、ページ識別専用のタグを発行している測定ツールもありますので、ベンダーに確認しておきましょう。

【URLパラメータで識別している例】
入力フォーム  /form.php?action=entry
確認画面    /form.php?action=confirm
申し込み完了  /form.php?action=complete

しかし、ページを識別するために不要なURLパラメータまで含める必要はありません。 例えば、セッションID(セキュリティ上、あまり好ましくはありませんが)にように訪問毎に ランダムに割り付けるパラメータまでページに含めてしまうと、 実際のパスとしては一つなのに、膨大なページ数がレポートされてしまうことになります。 この場合、分析に使えないばかりか、システム面にも影響を及ぼしますので、不要なパラメータは含めないようにしましょう。 下記の例ではパラメータ”sessid”はページ名に含める必要はありません。

【測定に不要なパラメータが付加されている例】
入力フォーム /form.php?action=entry&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118
確認画面form.php?action=confirm&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118
申し込み完了/form.php?action=complete&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118

閲覧時間・滞在時間は本当に正確か?

ところで、一般的に測定ツールはどうやって閲覧時間や滞在時間を算出しているのでしょうか? ページの閲覧時間はページの表示時間と次のページの表示時間の差で算出されます。

閲覧時間

データの取得形式がログ型、パケット型、タグ型のいずれでも同じ方法をとることになります。 1ページ目だけ閲覧して直帰する(他サイトへ移動またはブラウザを閉じる)場合や最後の閲覧ページはどうなるでしょう? この場合、ツールの測定対象に次のページの表示時間は含まれません。 したがって、最初のページだけ閲覧して直帰した場合や、退出時のページ(出口ページ)の閲覧時間はわからないのです。 閲覧時間を表示しているツールは直帰・退出時の計測できない場合のデータを除いて、平均を算出しているものや、集計の便宜上、適当に10秒以下として扱っているツールもあります。 最も知りたい直帰した場合の閲覧時間や最後に閲覧したページの閲覧時間は平均閲覧時間や滞在時間には含まれていない(または正確ではない)のです。 測定ツールのレポートで閲覧時間や滞在時間が表示されている場合はこの事を念頭においておく必要があります。