第10回 「サイト内の測定」(3)

その他に測定しておきたい項目について

サイト内検索

測定ツールにサイト内検索レポートがある場合は是非活用しましょう。 (ただし、外部のASPサービスや、サイト内検索の実装によっては計測できない場合もありますので、 ベンダーに測定可能かどうか確認しておきましょう) サイト内検索のキーワードは訪問者の意志が現れています。 訪問者が商品名で探しているか、ブランドか、または別の単語で情報を欲しているかを教えてくれるわけです。 検索連動型広告への出稿の参考データになりますし、コンテンツ改善のヒントになるでしょう。 サイト内検索で検索結果が0件のキーワードを探し出すことも有益だと思われます。 サイト内検索の実装にも依存しますが、キーワードと検索結果のヒット数をパラメータで拾えるのであればレポート化して定期的に確認することも検討しましょう。

【サイト内検索レポートの例】

クリック分布

サイト内の進入度合いを計測します。 このレポートはサイト内のコンテンツがどれだけ閲覧されているかを知るために使います。 平均PVで見た場合、PV数が多い訪問者によって、数字が変動する可能性がありますので、分布で確認するほうがより正確です。 1クリックで退出する訪問者は何%、2クリック、3クリックは…というように分布で確認するようにしましょう。 もちろん、クリック数が多い方がコンテンツを閲覧してもらっていることになります。

【クリック分布レポートの例】

訪問間隔

再訪問者(リピーター)がどのくらいの間隔(日数)でサイトを再訪問するかを計測します。 一般的には翌日再訪問するユーザが最も多くて、日数が経過する毎に少なくなっていきますが、その変化はサイトによって異なります。 1週間以内の再訪問が50パーセント以上を占めるのであれば、コンテンツの更新を定期的に行うのが効果的です。 毎日の更新が難しい場合でも、一週間に一回や曜日を決めて更新しておくことで再訪問の意欲を高めることにつながります。 コンテンツの変更期間やリニューアルのタイミングを計るためにも自社の訪問間隔を把握しておきましょう。

【訪問間隔をグラフにした例】

訪問者の利用しているOSやブラウザ

利用者のOS・ブラウザレポートは自社のウエブサイトのコンテンツがどのOSやウエブブラウザに対応すべきかを調査する場合に使います。 新OS/ブラウザがリリースされるタイミングで調査目的に使用します。Ajax, Flashを採用しているサイトの場合は訪問者が利用しているブラウザのバージョンを把握することは重要ですので、活用しましょう。

特定パラメータ値のカウント

場合によっては、特定のURLパラメータ値をカウントすることも有益です。 以下のような例が挙げられるでしょう。

  • 特定のリンクのクリックを計測
  • 入力フォームのエラー発生の理由コードの計測
  • 表示している商品の商品番号の計測  (パスとしては計測しないが、商品番号だけ計測したい場合)

イベントの測定

ページクリック以外のイベントを測定することで、訪問者の行動を知ることができます。

Flashイベントの測定

ブロードバンドの普及でFlashで訪問者にコンテンツを訴求するケースも多くなっています。 Flashアプリケーション内のコンテンツ遷移やアクションを測定することもこれからのウエブサイト測定では必須です。 測定ツールによってはFlash用の測定タグを提供している場合もありますので、確認しておきましょう。 タグ型でない場合は、Flashアプリケーションの仕様にもよりますが、イベント発生時にウエブサイトに 測定用のリクエストを発行してそのURLをカウントするといった方法でも可能です。 (ただし、メンテナンスビリティの点では問題がありますので、制作会社やウエブ管理者、ツールベンダーに確認してください)

外部サイトへのリンクの測定

ウエブサイトによっては他の提携サイトや、グループ会社、自社の別ドメインへのリンクを張っており、 そのリンクを経て、外部へ抜けた回数を知りたい場合があります。 測定ツールによっては外部リンクサイト用のタグを用意している場合がありますので、確認しましょう。 その他の対応としてはリダイレクトページを経由して、他サイトへリンクさせる方法があります。 リダイレクトページを飛び先の外部サイト毎に用意(またはURLパラメータで識別)しておけば、リダイレクトページをカウントすることによって計測できるでしょう。

ダウンロードクリックの測定

PDF形式等で資料をダウンロード提供している場合は、是非ダウンロード件数を把握することを検討しましょう。 ログ・パケットキャプチャ形式の場合はダウンロードファイルのURLで計測可能です。 タグ形式の場合は、ベンダーによってはダウンロードを計測するタグを用意していますので、問い合わせてみてはいかがでしょうか?

自社サイトの基準と指標を作る

ウエブサイトは生き物です。まず最初の月で計測値を出して、自社の基準を把握しましょう。 毎月(項目によっては週)単位で前月(前週)との比較を行い、変化がある項目について検証するようにしましょう。 改善ポイントがみつかったら、実施後に変更前後を数値で計測する習慣をつけましょう。

【サイト内計測項目の例】
サイト全体のPV数、ユニークユーザ数(新規・リピーター)、訪問回数、平均PV数
重要なページのPV数
入口・出口のチェックと直帰率
変更したコンテンツのページ遷移・リンククリック
クリック分布の変化、訪問間隔
特別なイベントの計測