第4回 スマートフォンアクセス解析

スマートフォンのアクセス解析 – 直帰率は高いが、CV率は…

2010年はiPhoneが普及期に入り、iPadの登場によるタブレット端末の登場、そして年末から携帯各社から新スマートフォン、タブレット端末が一斉にリリースされ、 スマートフォン元年となりました。今後、ウエブサイトのアクセス解析にはPCブラウザ、携帯ブラウザからのアクセスに加えて、スマートフォンからのアクセス解析が必須となることは間違いありません。

そこで、今回の「データで比較するアクセス解析」はスマートフォンをとりあげることにします。

スマートフォンアクセス数の月別推移

2010年4月~10月のスマートフォンからの訪問回数の推移を見てみましょう。(iPadは6月から計測を開始しています) 4月と比較すると10月には約3倍の訪問回数となっています。6~7月はiPadの新規購入者が増えたため、iPhoneの伸びは一時的に鈍化していますが、iPhone4の発売とともに順調に8月以降ユーザ数を増やしていることが伺えます。 一方、Android端末は8月以降から訪問者数が増えており、新機種が市場に出回る12月以降はさらに伸びることが予測できます。

スマートフォンの直帰率

11月(11月1日~25日で計測)のスマートフォンユーザの直帰率の平均は

54.9%

でした。

同一期間のスマートフォン以外のユーザ(PC/携帯端末)の直帰率の平均は

50.0%

でした。

スマートフォンからの訪問が約5%も直帰率が高くなっています。

次はスマートフォン別の直帰率を比較してみました。

iPhone59.9%
iPad56.0%
Xperia53.0%

iPhoneの直帰率は60%近くで、全体の平均よりも10ポイント悪くなっています。これはiPhone向けにウエブサイトが最適化されていないのが原因かもしれません。 iPhoneのディスプレイは320×480ピクセルですが、Safariのデフォルトのビューポートのサイズは幅が980ピクセルなので、ビューポート切り替え対応を行っていないと、1/2~1/3のサイズで縮小されて表示されてしまいます。 iPadもiPhoneに比べれば悪くはないのですが、平均値と比較すると6ポイントも悪くなっています。 このことをはじめ、ボタンの操作性が関係あると考えられます。 これは多くのサイトがまだスマートフォン対応を行っていないのが現状であることを示しています。

直帰率はスマートフォンのほうが悪いことはわかりました。それではコンバージョンはどうでしょうか?

スマートフォンからのコンバージョンは意外と多い

スマートフォンからのコンバージョンとPCブラウザからのコンバージョンを比較してみましょう。

比較する期間は2010年11月1日~11月25日です。

スマートフォンユーザのコンバージョン率の平均は

5.5%

でした。

同一期間のスマートフォン以外のコンバージョンの平均は

2.9%

です。

スマートフォンからの訪問が3ポイント以上コンバージョン率が高くなっています。

スマートフォンからもコンバージョンはPCブラウザからよりもコンバージョン率が高いのが数字に現れています。 このことはスマートフォン対策を行えば、コンバージョン数が増える可能性があることを示唆しています。

機種別にコンバージョン率をみてみましょう。上位3機種ではコンバージョン率が高くなっています。

iPhone6.1%
iPad8.9%
Xperia7.6%

まとめ

2011年はスマートフォン、タブレット端末が本格的な普及期に入ると予想されます。今回の調査でスマートフォンからの訪問は伸びが期待でき、かつコンバージョン率が高いことがわかりました。 「機会損失」を防ぐためにも自社のウエブサイトがスマートフォンに対応しているか、直帰率・コンバージョン率をチェックをしておく必要があるではないでしょうか?

ac cruiserをご利用のお客様は「アクセス解析」- 「スマートフォン」からスマートフォン別のアクセス解析(ページ単位の直帰率、離脱、コンバージョン率)が可能ですので、是非ご活用ください。