第2回 新規・リピータ

新規・リピータとは

新規ユーザとははじめてサイトを訪問したユーザのことで、リピータとは2回以上訪問しているユーザのことを言います。

初回訪問か、再訪問かを識別するには、まず同一ユーザかどうかを識別しなければなりません。

タグ型(スクリプト埋め込み型)のアクセス解析ツールの場合、
1) PCサイトの場合は、アクセス解析ツールが発行するCookie
2) 携帯サイトでは端末識別番号
でユーザを識別するのが一般的です。

それでは初回訪問か再訪問はどうして判定するのでしょうか?

ここで訪問(セッションとも言います)という概念がでてきます。

訪問(セッション)とは同一ユーザがウエブサイトを訪問してから退出するまでの一連の流れをまとめた単位です。 ユーザの識別には前述したユーザ数の識別方法を適用します。一般的にはユーザが訪問した後、30分間リクエストがないと訪問(セッション)の終了と見なす測定ツールが多いようです。

このようにアクセス解析ツールはユーザを識別し、訪問回数を計測しています。 2回以上訪問しているユーザをリピータと呼びます。

それでは、新規ユーザとリピータについて前回と同じく実データでみていきましょう。

新規とリピータの比率

まずは新規・リピータの比率です。これはウエブサイトがキャンペーン系か、会員サイトかで 異なりますが、今回のご紹介するデータの母数は以下のとおりです。

新規ユーザの訪問回数 : 698850

リピータユーザの訪問回数: 681041

直帰率を比較

新規ユーザの直帰率 : 53.3%

リピータユーザの直帰率: 33.8%

前回の連載のデータで示したとおり、一般的な直帰率の平均は45%~50%の間です。 既にサイト訪問の経験のあるリピータは直帰率が低い傾向にあります。

訪問時の平均PV数を比較

訪問時(1セッション内)の平均PV数を比較すると、

新規ユーザの平均PV数 : 4

リピータユーザの平均PV数: 6

やはり、平均PV数もリピータのほうが多くなっています。

コンバージョン率を比較

それでは次にコンバージョン率(CV率)を比較しましょう。

新規ユーザのCV率 : 1.9%

リピータユーザのCV率: 3.4%

このように新規とリピータでは明らかにリピータのほうがサイト内を回遊し(直帰率が低く、平均PVが多い)、コンバージョンする確率が高いようです。

最近のアクセス解析・効果測定の指標のひとつである間接効果(再来訪でコンバージョンする)を測定することはリピータを育成している証拠となるわけです。

新規・リピータ対策

新規ユーザーとリピータがよく見るコンテンツを確認しましょう(ページ別の新規・リピータ数)。 新規ユーザーとリピータでは、サイトへの訪問の目的が違うはずです。 新規ユーザーはどのようなサイトか、どのようなサービスか、コンテンツをこれから探すわけですから、 会社概要や事業概要、商品ページを見ていくのが行動パターンとなります。 会員サイトであれば、会員になることのメリット等を見せる必要があります。 物販サイトの場合は、過去の購入・閲覧に基づいたレコメンドやターゲティングが有効でしょう。 リピータは過去に来訪していますので、閲覧するコンテンツもある程度固まっているパターンが多くなります。 ですから、訪問者の来訪目的に合うような導線を構築していくことが重要です。

サイト内行動ターゲティングツール(ad insightのような)を利用されている場合は、 新規かリピータかで画面の表示やナビゲーションを変更することも効果があるでしょう。