第1回 直帰率

はじめに

今回からは「データで比較するアクセス解析」と題して連載を開始します。

アクセス解析や効果測定をしていて、自社のデータの数字が上がったり、下がったことが把握できたとしても、 そもそも、その数字がいい数字なのかがわからないといった声をよく聞きます。

アクセス解析で分析・集計した数値や率が果たして業界や他社と比べてどうなのか、比較するデータがないと本当の意味で改善したかどうかはわかりません。

そこでこの連載ではアクティブコアの持つデータから平均値や傾向を分析して、みなさんの【指標】になるような数値を取り上げたいと思います。

第1回 「直帰率」

直帰率とは

直帰率とは、その名のとおりWebサイトに流入後サイト内のほかのページに移動せずに、 他のサイトへ移動してしまったり、ブラウザを閉じてしまう割合のことです。 直帰率が高い原因としては、「検索キーワード(または広告)から流入したが内容が合っていない」 「サイトに興味がない」「サイトが分かりにくい」などの理由が挙げられます。 直帰率を知ることでサイトのボトルネックや、出稿している広告やキーワードとランディングページの相関を知ることは大切です。 直帰率が高い場合は、そのページの見せ方や内容を見直す必要もあるでしょうし、 広告やキーワードとの内容の相違に関しても見直す必要が出てきます。

直帰とは

直帰率が最初の1ページ目で退出してしまった人の割合を表すのに対して、「離脱率」は最終成果にまで至ることなくサイトを退出してしまった人全体の割合のことです。

直帰と離脱の違い

直帰率が高いということは、せっかくウェブサイト内に用意したコンテンツ(情報)を見てもらうことなく、 紹介したい商品・サービスを伝えることができず、訪問者を帰してしまっているということになります。 すなわち、離脱以前に機会損失が発生していると言えます。

直帰率の平均値

まず、サイト全体の直帰率について着目しましょう。みなさんのサイトの直帰率はどのくらいでしょうか? 当社が2010年04月~06月にかけて100サイトを調査したところ、直帰率の平均は

47.8%

でした。一般的に直帰率は40%~50%で、40%以下を目標にすべきと言われていますが、それに近い数字です。

ただし、サイト全体(全ランディングページ)の直帰率の平均と個々のページの直帰率には差があるのではないでしょうか?

TOPページの直帰率

TOPページの直帰率について調査してみました。TOPページはパスが”/”か、”/index.”(/index.htmlや/index.php,/index.jsp”)と定義して、数値を出してみました。

TOPページの直帰率の平均は

31.6%

でした。サイト全体よりも約20ポイント近くも良い数字となっています。このことから全体的にTOPページの直帰率は他のページに比べて低いようです。みなさんのウエブサイトのTOPページはどうでしょうか?

流入媒体別の直帰率

それでは、流入媒体別の直帰率をみてみましょう。

検索エンジン(自然検索キーワード)41.0%
広告(バナー、純広告)62.4%
リスティング広告(キーワード広告)47.1%
外部リンク(他サイトからの流入)49.6%
直接流入(ブックマーク、URL直打ち、リファラーなし)51.0%

一般的にバナー広告の直帰率は高いようです。リスティング広告よりも自然検索キーワード(検索エンジンのランキング)からの流入のほうが6ポイント以上、良い結果が出ています。 恣意的な誘導よりも、訪問者の意図による誘導のほうが直帰率は低い傾向にあるようです。このことから、訪問者の意図にランディングページを合わせる(またはそのように最初から設計する)ことが重要なことがわかります。

ページ別の直帰率

お使いのアクセス解析ツールがページ単位の直帰率をレポートできるのであれば、ページ単位でサイト全体の直帰率と比較してください。 (ac cruiserではページ単位や、ランディングページ別の直帰率、コンバージョン率をレポート可能です) 各ページの直帰率が平均化されることはまずありません。極端に直帰率の高いページや低いページが必ずあるはずです。

直帰率の高いページが見つかったら、そのページの流入はどの媒体(キーワード、広告)から流入しているかを把握しましょう。 それから、訪問者の意図とページの内容があっているかどうかを確認しましょう。

費用のかかっている媒体(広告)の直帰率の高い場合は特にランディングページとの整合性をチェックする必要があります。 直帰率が高い場合は、広告でアピールしている内容とランディングページの内容が合っていない、またはランディングページから申し込みページや、問いあわせページへの ボタンがわかりずらい事が考えられます。

次回は新規・リピーターの訪問について調査した結果をご報告します。