施策の効果が出なかったのはなぜ?-相関と因果


アクティブコアサポートチーム 小畑

アクティブコアの小畑です。


突然ですが、皆さん!
「カレーの消費量と景気の間には相関がある」というのをご存知でしょうか?

カレーが売れると景気が上昇すると言われています。

これは1992年に、ある証券会社が株価とカレールウの販売量を調査して判明したものですが、
もし、国が景気を上昇させるためにカレーの販促を行ったとしたら
景気は上昇するでしょうか?

恐らく、これでは景気は上昇しないと思います。
今回はその理由を踏まえ、「相関関係」と「因果関係」についてお話したいと思います。

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■「相関関係」と「因果関係」
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—– 血圧が上がると年収も上がる!? ——–

ある調査で「高血圧の人ほど年収が高い」という結果がでました。

そこで、年収をもっと上げたい!と思っている人が、
「血圧を上げれば年収も上がる」と考えて、毎日塩分・糖度の高い食品を
たくさん摂取したとしたら、本当に年収は上がるのでしょうか?
結果は恐らく、体調を崩すだけだと思います。

それは、「高血圧」と「年収」の関係は「疑似相関」だからです。
そこに「因果関係」はありません。

一般的に「年齢」が高いほど「高血圧」の人が多く、
同時に、「年齢」が高いほど「年収」も高くなります。

  年齢 → 高血圧
       ↑↓(疑似相関)
  年齢 → 年収

つまり、「高血圧」と「年収」は本当は全然関係のないものですが、
「年齢」というそれぞれに共通の「第3の要因(変数)」があることによって
あたかも関係があるかのように見えてしまったのです。

—– カレーが売れると景気が上昇する!? ——–

「カレーの消費と景気の関係」に話を戻しますが、
カレーの消費と景気の関係は「因果関係」ではなく、「相関関係」になります。
ざっくり言うと、何らかの関係はありそうだけど「原因」と「結果」の関係にはない、
となります。

カレーの消費量が上昇するのは、下記が要因の1つであると言われています。

 「カレーはポジティブなときに食べたくなる」・・・第3の要因

そのため、「国民がポジティブ」だから「カレーの消費」が上昇し、
「国民がポジティブ」だから「景気」が上昇するので、
「カレーの消費」と「景気」の間に関係があるかのように
見えている(疑似相関)可能性があります。

  国民がポジティブ → カレー消費量上昇
              ↑↓(疑似相関)
  国民がポジティブ → 景気上昇

またあるいは、「景気が上昇」しているから「国民がポジティブ」になり、
結果として「カレーの消費量」が増加する、という関係にある可能性も考えられます。

  景気上昇 → 国民がポジティブ → カレー消費量上昇

いずれにしても、
「カレーの消費量が上昇」したから「景気が上昇」するのではなく、
他の「第3の要因(変数)」の存在によって、あたかも「因果関係」があるかのように
見えてしまうことがあるのです。

皆さんも分析結果から施策に繋げたものの、思ったような効果がでなかった
という経験はありませんか? もしかすると「相関関係」はあるものの
「因果関係」はなかったのかも知れません。
他に要因はなかったか、「第3の要因(変数)」を探してみると新たな発見があるかも知れません。